劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-
2010(JPN) 120min
Dir:Seiji Mizushima
この00シリーズの最終目的地である「来たるべき対話」。00シリーズは結局この対話のためにコチョコチョちちくりあってた訳なのよ。その対話の相手が「地球外変異性金属体」。ジュピターゴーストの周恩来もとい襲来。言葉の通じない相手=未知の襲来。このメタはホントにベタ。そしてその先の展開も見事にベタな感じ。言葉通じない=目的不明=自己防衛のための攻撃。「ちょっと待って!話し合おうよ!!」勇者の登場。でも言葉が通じないよ?いやコミュケーションって言葉じゃないよってじっちゃんが言ってた。オラやってみる。・・・その結果分かり合っちゃう。世界は平和。良かったね。ちゃんちゃん。・・・・・・・・・・・おい!水島精二よ、オマエまじか??歳いくつだよ・・・
ガンダム00の入り口は圧倒的な戦力による戦争根絶のための武力介入であった。その存在理念は平和矛盾を抱えながらも方法論としてはかなり現実的であった。しかしこのシリーズの最終出口が「話せば分かる」とは笑止千万。それはCBが理想主義的だと切り捨ててきた方法論じゃないか。そんなことで世界が平和にならないから自分が正義と信ずる信念のもとに脅迫的な武力を行使してきたんジャマイカー
あと戦闘シーンはいろんなトコロで言われていた通り『マクロスF』的でごちゃごちゃしてたし死のインフレの一方でグラハムやアンドレイの予定調和な死、CBやマネキン、コーラサワーの生還も予定調和すぎというか選良主義的でいや〜ん!
あとさ、このシリーズの話になっちゃうけど、イノベイターは良くなかった。やっぱり富野もニュータイプという概念を持ち出したことを反省してたしね。超能力的で運命的な能力によって問題が解決するのは作家としてかなり低能だよ。