The Social Network
2010/America/121min
Dir:David Fincher
橋田壽賀子は斯く言う「言葉しか信じられません。映像なんて嘘くさい」渡鬼の長年に渡るヒットの秘訣をそう語った。それを聞いて「あ、なるほどな。だからあんなにツマラナイんだ」と納得した記憶がある。セット感丸出しで照明もベタ(ベタベタの意味ではなく、画面内に陰影が少なく均一な明るさということ)だし人の動きもないしカット割りが舞台っぽいし(基本がセンターカメでFF)ホントに観てて飽きる。疲れる。萎える。なによりセリフでほぼ全てを伝えようとするから説明ゼリフすぎる。結果嘘クサイ。
「ソーシャルネットワーク」を観た時に「セリフ劇」だなってまず思った。でもそれは橋田壽賀子的セリフ劇とは違う。薄っぺらい説明ゼリフなんかじゃない。言葉に全てを預けているわけでもない。セリフから心情を推測しなければならない。セリフのやりとりの面白さが際立つ。それは表情や状況や時間軸などによって巧妙に仕掛けられている。またどこまで誇張しているのかは分からないけどマーク・ザッカーバーグのしゃべり方や、映画の冒頭にそのマークと恋人であるエリカのテンポが早くて乱雑な口論をもってきたことからもデイビット・フィンチャーがその辺にこだわったのは容易に分かる。ネットワークツールであるFacebookの成功を人間関係の変化と進行させながら描いていてとても面白かった。冒頭にあった喧嘩のシーン。最後にこう罵り合って彼らは別れる「友達にもなれない」。しかし映画の最後、救いなのか?成長なのか?プライドを捨てただけなのか?正直になったからなのか?寂しいのか?・・・彼はある行動に出る。おそらく普通に考えればその行為は受け入れられないだろうが、その結果はこの映画に重要ではないかもしれない。彼がその行動に出たことが一つの変化であり、それが大事なことなのかもしれない。
全体的な感想は面白い。ただ一回で十分かな。そこまでの名作でもない。それにしてもナップスターの創始者ショーン・ファニングが本当に劇中に登場するような人物であるならば彼の映画も観てみたい。それとRED ONEで撮影されてるらしいが改めてRED ONEの素晴らしさを思い知らされた映画。円高だし金ありゃ買いたいね。金があればね。誰か金くれ
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