現代美人学概論A

女性の好みを表現する際に使われる、かわいい系ときれい系とは現代人が作った悪しき分類項である。

SとMに人間が二分されると信じるのはあまりに短絡で
ボケとツッコミの両面が一つの意識に同時に備わっているのは自ら思い当たることがあるだろう
かわいい系ときれい系はそれらと同じく、様々な可能性を含んだ美しい色を、これは白だいや黒だと無造作に仕分けしてしまうことで、それでも使用してしまうのは、皆記憶の中にある会話のどこからかで拾ってきた定型、語彙の貧困である。

美人を語り見つめる上で見る者を悲しくさせる。
それは、出会った瞬間に彼女とのあらゆる交渉を諦めている自分。
それは、かわいくてきれいなコを見つけた時の矛盾。

畢竟、かわいい人はきれいにもなるし、美しくもなる。その逆も然りだ。

私は美人がかわいい系きれい系とは全く違う分類の仕方があることに気がついた。
分類というよりもそれは1本の線の強弱。
いや、むしろ2つの点の間隔によって表される。

それは、目が離れているか、寄っているかというシンプルな差異によって。

美人を観察すると、目が寄っている、又は、目が離れている
というどちらかの印象を持っている。
実際に眉間が何センチ、目頭と目頭の間が何ミリあるかという問題ではなく、
美人の持つ2つののまなこが我々に、あくまで、どういった印象を与えているかということである
私はそのまま離れ目系美人、寄り目系美人と呼んでいるのだが、
その2つの美人にはこれまでリサーチしてみたところかなりはっきりと、見る側の好みが別れる。
寄り目系フォロワ-と離れ目系フォロワーは互いに相容れることなく、
それぞれの好みの体系を形成する。

以下はイチ離れ目系ファンである私自身の偏見が多分に入ったそれぞれの特徴である。

離れ目系美人は大人っぽくサバサバして、冷たい印象を見え、
寄り目系美人が子供っぽく、ぶりっ子であることが多い。
そして離れ目が好きな人は年増が好きであり、寄り目好きはロリコンが少し絡んでいることが多い。
現代(ここ10年)は今まで類を見ないほど離れ目系美人が隆盛を極め、その為ピーク時には離れ目系のぶりっ子アイドル(例:小倉優子)なども登場したが、ここ1年くらい、寄り目系の盛り返しがきており、離れ目系小倉優子もはっきりとコリン星を捨てた。
つまりそれはアイドルの時代の復活が近いことを表しているのかもしれない。

つづく

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