めずらしい

日曜なのにすごい雨でまだ梅雨。
昼過ぎまで家でだらだらしてしまい三度寝て二度宇宙の夢をみる。
出かける前に鏡をのぞいてみるとどうもほくろが増えている気がする。
新宿に行くとくるぶしの丈までズボンをまくった人がカーテンを選びながら泣いている。
転がる風船を見つめたまま子供が口を膨らましたりへこましたりしている。
雨水が流れてたまって落ちるところに煙草がたくさん、指紋に見える。
ラーメン屋の行列の人の服の色配列、青、赤、緑、緑。
唐揚げが山盛りすごい気持ち悪い。
雲の切れ間から少し日がこぼれて、お父さんを照らす。
携帯電話を売っている人が怒っているし握りこぶし。
アルタのビジョンにすばらしい山、美しい。
びしょぬれのヤンマガ捨てればいいのに。
あの人は白いTシャツ似合わない。
襟足の長い人が襟足に風を送る。
はちまきをした人が六千円払っている。
だらだらと書く文章に後悔しない。
カマキリの匂いはきっとこんな感じだ。
熊と白熊は違うが、あの人とこの人はそっくりだ。
背の高い人が盗賊のような格好をして、煙草を落としてうあっと言う。
煙草は濡れてもう吸えない。

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