性交と街 シーズン1 一話

太郎は煙だらけの部屋に住んでいた。
起きぬけ、先日コンビニで買ったインスタントコーヒーを入れに台所へ向かうと、
バボキッという変な音がした。
朝方まで雑司が谷のもつ焼き屋で呑んで潰れて
そのまま宿を求めてきた○シイの、肥えて胴体のようになっている腕を踏みつけてしまったのだ。
明らかに骨の折れる音がした。
当たり屋の○シイの性格からいっても高額な治療費をふっかけられるのは自明であった。
○シイはしかし全く目を覚ます気配も無く、
睡眠時無呼吸症候群特有の歯軋りを鳴らしていた。

太郎はコーヒーを諦め、○シイの体をてこの原理を使って持ち上げ、
アパートの窓から隣家の家の庭に遺棄して外へ出かけた。

今日は3のつく日、近所のパチ屋の出す日である。
いそがなきゃ、いそがなきゃ。
かわいらしい独り言をつぶやきながら、太郎は先を急いだ。

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