鉄棒はとても鉄の味がするわ

強かに酔いいきおいつまらぬ事を口走った結果、やつはとてもセンスのないやつだ、という不名誉極まりない評判を預かることとなり、口惜しさ余って私は宿酔の頭を引きずってげろの煙がもうもうとする繁華街の朝を疾走した。
左手には紫色をしたじじいが春を買い、若作りがすぎてトーテムポールのようになった中国女がその向かいで可憐な笑みを浮かべていた。それを見ているとイライラとしてきたため、はしたない言葉を吐いて全速力で走り抜け、抜けきったさきの公園の鉄棒で、久方ぶりの連続逆上がりをして、珍しい噴水のような感じで回り乍らげろを散らして、帰ってきてお風呂入ってホットミルク飲んで今から寝るわ。

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