Archive for 201001

SUPER1

僕が世界と交差する角度についてのあれこれと究極の疑問が何であるかを主題とした考察

生命、宇宙、そして万物についての究極の答え

答えは42だった

frame in frames

tango




shishimai-eye

How cool it is !!

エチュード

①天ぷらの衣だけでいいからそれを沢山集めてきてください

②洗濯ばさみをおかあさんと呼んでみてください

③天ぷらの衣を近所の小学校のプールに浮かべて眺めてください

④去年の今頃は何をしていたか思い出してください

⑤富士宮やきそばって普通のとどう違うんだっけと実家に電話して聞いてください

⑥くるぶしから腿の真ん中くらいまで緑に塗ってください

⑦そこにちょうちんの明かりを当てて冬の訪れを実感してください

⑧この辺で一番偉いと思われる人の家に行き、弟子にしてもらうまで門の前に座り込んでください

⑨ああなんか自己嫌悪だな

⑩あんまり、面白くないなこの文

⑪オナニーを21日間我慢してください

⑫村上春樹の小説を読んでください

⑬朝7時半には起きてください

⑭そばアレルギーだ、とウソをついてください

⑮入浴剤などもう十年は買ってないぞ

⑯お出かけしてきます

Retirement-kabuki

The smiling after "Yes"

General

Retirement-sumo

あるXYの記録

 新しい年はあっけなく訪れた。餅を食べ、おせちを食べ、親戚に挨拶する。無職でばつが悪い。働いていることに価値があるのか、働いていないことが無価値なのか。今年は料理学校に行くと決めた。何事にも遅すぎるという事はない。いや、「何事にも」とはいささか度が過ぎる。だから何だ。今年こそ人生を立て直すのだ。
 XXに初めて会ったのは友人の結婚式だった。その時は特に印象に残らなかった。後日その夫婦から食事の誘いを受けたので出掛けるとそこにXXがいた。XXは積極的に話しかけてきた。まだ勤務して浅いとはいえやはり職業柄なのか人に接する態度が柔らかった。
 「XYさんは何をしているんですか?」
 友人の顔が一瞬固まったが、無職であることに恥じらいなど感じていないので堂々と
 「無職です」
 と答えた。

猫が

冬なので、絶望しております。
外泊が続いておりましたが、友人が旅行に行った土産を送ったので受け取れというので、
久方ぶりにとぼとぼ帰宅いたしました。

しかし拙宅は筆舌尽くせぬ惨めなあばら家でありまして、
窓はそれ自体が氷のようであるし、壁は断熱材が擦り切れて風を防ぐ用しか果たさない。
せんなしと、毛布に包まり寝転んで、今日はどんな文章を作り載せようかなどと考えておりましたが、寒さに負け、そのまま眠ってしまいました。

目が覚めて、ああ寝てしまったと思って窓の外を見るとまだ明るく、庭先をちょろちょろと猫が横切ってゆきました。よって本日は書くべきことが浮かばぬし、猫に関するだじゃれが1つ浮かんだけれどもそれは秘密なのでこれまで。

Back to the Future〜引退〜










今日で餃子ライス
引退します。

体力の限界です。

引退しても、たまには餃子ライスしたいと思います。

何食べるん?

新宿泥棒日記




Royal Straight Flush









あるXYの記録

 何とも学校の先生らしいとXYは思った。そして自分もよく読書をする旨のメールを送った。そんな当たり障りの無いやりとりをしばらくの間続けた。
 XYの人生において無価値であった年が終わる。しばらくぶりに働き始めた工場を辞めた。友達と組んだバンドは空中分解。来年は何か変わるのだろうか。期待しても無駄だということは知っている。しかし未来における具体的な希望などあるはずがなくそういう類の希望を抱く程度のことは許されてもいいだろう。
 新しい年がやってくる。先生をデートに誘った。一月三日までは失礼だと思い1月4日にした。国民の約半数が白組の矢沢永吉を見つめている。無価値であった年が終わる。新しい年がやってくる。

soba

茹で置きで有名な安そば屋に安山菜そばを食いにぶらりと行ってきた。
その330円(安い!)の山菜かわかめか、そばかないしはうどんか選べるよという意味の事が書いてある食券を購入し、カウンターにひらり置いて当然の顔でそばでと店主に伝えた。
店主は半分寝ていたところを漸くおきて、茹で置いてあったそばにつゆをかけて、タッパーに入った山菜を処分とばかりに山盛りその上に投入してわたしにくれた。
少し饐えた臭いのするそばを持って席につき、臭い消しになればと多量の七味をふりかけもさもさと食った。
なぜかうどんの切れ端が混じるそばを食い、山菜そばの山菜そばたる所以であるその山菜本体に手をかけると、想像だにしなかった筍の小さいやつの酸っぱさに悶絶し、頬がぴくぴく痺れるような感覚を味わった。
どうしたことだ、山菜がこんなに臭くて酸っぱいとはと店主に文句を言うと、まるでトカレフでも握るように何に使うのか良く分からん木の棒を握り、さっきお前が書いたよくわからん文章のがよっぽど臭くて酸っぱいといわれ、恥ずかしくなって走って帰ってきて水飲んでさっき書いた文を消すに至る。

Daytime IWATE no TAKA



神奈川県厚木市 b-dogs


A evaporation





barely escape with one's life



神奈川県厚木市 a-dogs






純粋悟性批判

タモリのまねをする。
虚しい。私は私が私でなく私の形をした私以外のなにかなのではないかと疑う。
まさか、そんなはずは。
冬の日のニューヨークの道に漂う下水からの煙が、煙でなく、皆の小便や糞やげろの混じった汚水が蒸発した水蒸気であるのを思い出してみるといい。
君は、うわ。と思うだろう。そして喉が渇いて角の自販機でコカコーラをもとめるが、あいにく売り切れで。
しかたなくコカの入ってないコーラを購う。
その聞いたことも無いブランドのコーラは、さっき思い浮かべた汚水のようなにおいがする。
工場ではベルトコンベアーの上の赤茶けた炭酸水に、この世のあらゆる汚水がぶちまけられている。
そしてやむを得ずコーラを吐く。
君は最低の気分で、汚水を飲んでしまった自分の不運を呪い嗚咽するが、喉が潤っていることに気付くのだ。なんだこれ。

CreatureBlue







そう。我。

筑波山借景










限りなく白に近いジーンズに、股間に汗染み、
ウィンドブレイカーの上にスカジャンをはおり、
農協で貰ったキャップにティアドロップのサングラスをしている。
酒と寒さのせいで常に頬は赤く、にやけ顔の歯は汚い。
いつも警備員の持つような赤色に光る棒を持ち、我々が思いもよらぬような声で鳴く。

筑波山神社が初詣で賑わうなか、入口付近の土産物屋の倅である彼もこんな時には働く。
気持ちが高ぶると道の真ん中に立って、交通整理のまねごとをする。
頼まれもせぬその交通整理は、周囲に怒りの感情と酒の匂いを振りまいた。
紅潮した彼の顔は満足だった。昨日は9時前に不意に寝てしまってできなかったからと、
一生懸命考えた身振り手振りで参拝客を迎えた。

筑波山の深い霧にクラクションが鳴り響き、その数が108を超えると彼は道に立つことをやめた。   
それが彼にとっての除夜の鐘だった。

部屋に戻るとラマルセイエーズを歌いながら、筑波山名物ガマの油を体に塗った。

三日後、いや、二日後にはちゃんとしよう。ガマの油の口上も覚えるし、値札を見ないで服を買う。    
ケセラセラケセラセラ。そんな彼を目下にし、イザナミとイザナギは慈悲深い涙を流し、それらは筑波山の深い霧となりそこに留まった。



Ancestor