soba

茹で置きで有名な安そば屋に安山菜そばを食いにぶらりと行ってきた。
その330円(安い!)の山菜かわかめか、そばかないしはうどんか選べるよという意味の事が書いてある食券を購入し、カウンターにひらり置いて当然の顔でそばでと店主に伝えた。
店主は半分寝ていたところを漸くおきて、茹で置いてあったそばにつゆをかけて、タッパーに入った山菜を処分とばかりに山盛りその上に投入してわたしにくれた。
少し饐えた臭いのするそばを持って席につき、臭い消しになればと多量の七味をふりかけもさもさと食った。
なぜかうどんの切れ端が混じるそばを食い、山菜そばの山菜そばたる所以であるその山菜本体に手をかけると、想像だにしなかった筍の小さいやつの酸っぱさに悶絶し、頬がぴくぴく痺れるような感覚を味わった。
どうしたことだ、山菜がこんなに臭くて酸っぱいとはと店主に文句を言うと、まるでトカレフでも握るように何に使うのか良く分からん木の棒を握り、さっきお前が書いたよくわからん文章のがよっぽど臭くて酸っぱいといわれ、恥ずかしくなって走って帰ってきて水飲んでさっき書いた文を消すに至る。

Leave a Reply